津山文化振興財団は、津山文化センター(岡山県津山市山下)のパンフレットを刷新した。名建築として高く評価され、2020年にリニューアルした施設の魅力を紹介しており、館内で配布している。
同センターは、モダニズム建築の草分けとして知られる建築家・川島甲士氏(1925〜2009)が設計し、鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造地上3階地下1階延べ約5600平方㍍。1966年に開館し、耐震化やバリアフリー化のため2018年から大規模な改修工事が行われた。
パンフは変形A4判12㌻。最大の特徴として、社寺建築の軒に多用される四またの支柱「斗栱(ときょう)」をデザインした構造、「現代の城」を目指した設計コンセプトをクローズアップ。川島氏、内装のレリーフやタイル張りを手掛けた市出身の陶芸家・白石齊さんら建築に携わった4人のプロフィルも掲載している。音響設備を刷新した大ホール、展示・リハーサル室、市民サロンなどの館内設備、利用案内の詳細もガイド。表紙(見開き)の外観と大ホールの写真は、紀行作家で写真家の稲葉なおとさん(東京都)が撮影したカットを採用した。
リニューアル後、コロナ禍の影響でパンフ改訂を見合わせていたが今回、5000部を作製。利用者、見学者用にも活用していく。
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津山文化センターの魅力を紹介したパンフレット
津山文化センター(岡山県津山市) パンフレット刷新
- 2022年4月21日
- 歴史・文化