津山東公民館のキャリア学習講座「舞踊家と高校生のトーク会」が4日、川崎の同公民館で開かれ、参加した生徒たちが人生経験の話を聞き、将来について考えた。
津山商業高校、通信制の希望高等学園津山校、同学園を卒業した大学生の3人が参加。 津山を拠点に全国的に活躍する舞踊集団宮坂流の宮坂一樹さんと姉の麻未さんが講師を務めた。
昨年10月に2代目家元を襲名した一樹さんは、不登校になった経験や幼いころから郷土芸能に取り組んできた思いを話した上で「人に恵まれていた。でもそれは自分がこうなりたいと考えて頑張ってきたから。自分を磨いて高めていけば、自然に同じような人が集まる」。10年連続でNHK「紅白歌合戦」にバックダンサーで出場している麻未さんは「1日1日を大切に生きてほしい。今見えている世界に絶望しても、それが全てではない。自分が輝ける場所をどんどん探して」と語りかけた。高校生たちは熱心に耳を傾け、質問したり、感想を述べたりした。
同学園3年の牧本咲桜さん(17)は「踊りのために信念を貫く2人に感銘を受けた。『何歳だからやらない』のではなく、いくつになっても挑戦しても良いのだと励まされた」と話していた。
若い世代にアドバイスを送り、社会で活躍する一助にしてもらおうと同公民館が開き、今年で3回目。
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宮坂さんの話に耳を傾ける高校生たち