津山東高校食物調理科の第31回「卒業制作展示発表会」が26日、同校(林田)で開かれ、3年生の男女39人が、3年間の集大成として、フレンチや中華のフルコース、懐石など本格的な料理を被露した。
日本、西洋、中国料理、製菓の中から1作品を出展。野菜や柑橘(かんきつ)類で作ったソースを添えた肉料理、豆腐と野菜を混ぜ、魚の身で包んだ「鯛(たい)のけんちん焼き」など、工夫を凝らした力作がテーブルに並び、見学に来た保護者らは写真を撮ったり、じっと眺めたりして感心していた。
同学科の外部講師のプロの料理人ら5人が見た目や量、調理技術などを審査。最優秀賞はイチゴ、ラズベリー、パイナップル、マンゴーといった色とりどりのフルーツをふんだんに使い、見た目も豪華な洋菓子を作った松山尋音さんの「Merci」が選ばれた。
審査員の1人、洋菓子店アンジェの山口秀之プロダクトシェフは「ゼリー、焼き菓子、生菓子など作品が多彩。デコレーションやディスプレイの仕方が美しく完成度が高い」と講評。松山さんは「両親が営むスイーツ店をヒントにしました。クリームを絞って飾り付けをするといった細かい作業が大変でした」と語った。将来については「パティシエ、菓子用の調理道具の製作など興味のある分野を専門学校で学んでいきたい」と話した。
松山さんを除く入賞者は次の通り。(敬称略)
▽優秀賞=石坂日花里、水嶋華花▽審査員特別賞=内田隼輝、板倉由奈、村澤知春、本多香菜美、水岡星空
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テーブルにずらりと並んだ料理
津山東高校食物調理科卒業制作展示発表会