津山東高校食物調理科の第32回「卒業制作展示発表会」が25日、同校(林田)で開かれ、3年生男女38人が3年間の集大成として創作料理を被露した。
日本、西洋、中国料理、製菓の中から1作品を出展。前菜からデザートまで揃ったフレンチ、おせちを盛り込んだ重箱、フルーツをふんだんに使ったケーキなどがテーブルにずらりと並び、訪れた保護者らは盛り付けや器までこだわった労作に感心しきりの様子で見入っていた。
同学科の外部講師を務めるプロの料理人ら4人が出来栄えを審査。最優秀賞は、サワラの木の芽焼きやタイの姿づくり、花びらちらし寿司、ホタルイカと山菜の天ぷら、桜あんの団子など、ひな祭りをテーマにした日本料理「絢爛華麗(けんらんかれい)」が選ばれた。
表彰式では、審査員が最優秀作について「季節をうまく表現し、盛り付けのバランスもいい」と講評。作者の津村和心美さん(18)は「飾り切りなどで季節感を強調するのに苦労した。これまで学んだことを生かし、就職する日本料理店で一人前の板前になれるよう精進したい」と話した。
津村さんを除く入賞者は次の通り。(敬称略)
▽優秀賞=板谷和樹、松田菜々香▽審査員特別賞=?田珠里、福田向夏花、藤井乃愛、星凜々杏、牧野理央
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テーブルにずらりと並んだ創作料理
津山東高校食物調理科 第32回「卒業制作展示発表会」