岡山県の津山東高食物調理科の生徒による出張料理イベント「しののめキッチン」が3日、津山市の作州民芸館(津山まちの駅城西)で開かれ、文化祭で人気の「オムビーフランチ」に市内外の約100人が舌鼓を打った。
調理研究同好会がスキルアップと地域活性化を狙いに企画し、2、3年生13人が調理から接客まで担当。OB、OGも加勢し、2階研修室を会場に午前11時から3回に分けて予約客らをもてなした。
ランチは、オムライスにハッシュドビーフソースをかけた「オムビーフ」をメインに、サラダ、同校名物のパウンドケーキ、津山産ショウガシロップのジンジャーエール、フルーツゼリーのセット。訪れた人たちは、パーティションを立てたテーブルを囲み、彩りも食欲をそそる料理をゆっくりと味わっていた。
真庭市の会社員女性(51)は「ふわとろの卵とこくのあるデミグラスソースがマッチしておいしかった。接客も礼儀正しく丁寧だった」と満足そう。
同好会部長の3年・矢北瑞稀さん(福力)は「接客・配膳と厨房との連携も何とかスムーズにでき、前日から仕込んだ料理を皆さんに喜んでいただけてうれしい。高校生ではなかなかできない経験で、実践の第一歩として勉強になった」と話した。
この出張料理イベントは、今後も不定期に開催する予定。