津山洋学資料館で、春季企画展「資料が秘めた物語Ⅲ~洋学者がみた西洋文化~」が開かれている

歴史・文化
         

 西新町の津山洋学資料館で、春季企画展「資料が秘めた物語Ⅲ~洋学者がみた西洋文化~」が開かれている。江戸後期から明治時代にかけて、洋学者たちが触れた西洋文化に焦点をあて、書籍や絵、小物など約50点を展示。6月13日まで。
 19世紀に使用していたと思われる酒瓶や、津山藩医の宇田川玄真と榕菴がワインを薬として紹介した「和蘭薬鏡」、オランダの軍服を描き記した「和蘭王国軍装略図」などがずらり。洋学者たちが江戸で開いた新年会(オランダ正月)を描いた「新元会図」では、西洋食器や洋食がテーブルに並び参加者は洋服と、当時の日本に渡って来た食文化や衣服についてうかがえる。
 津山まなびの鉄道館5周年に合わせた展示コーナーもあり、同じく津山藩医の箕作阮甫や孫の元八らが書き記した鉄道に関する資料や津山線開通の前に作成された「山陰山陽連絡鉄道中央線意見書」などが並ぶ。
 歴史を学ぶのが好きだという大学生・塩田梨花さん(22)=倉敷市=は「津山ゆかりの人が文化の発展に貢献しているとは知らなかったけど、興味がわいた。見応えのある展示品だった」と語った。
 田中美穂学芸員は「西洋文化をいち早く知った洋学者たちがどんな所に関心を持ち、胸を躍らせたのか体験してほしい」と話している。
 開館時間は午前9時?午後5時(入館は4時半まで)。休館日は毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)と祝日の翌日、年末年始。入館料は一般300円、65歳以上・高校・大学生200円、中学生以下無料。


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