まちづくり団体の津山街デザイン創造研究所が9日、「まちづくり講演会」を岡山県津山市東新町の城東むかし町屋で開かれ、地域住民らが日本文化について知識を深めた。
同団体が取り組む城東地区の観光地再生に向けたプロジェクトの一環。日本学ユニバーシティ学長の出口光氏が「ジャポニズムの波は3度来る」と題して講演した。
浮世絵師・葛飾北斎の代表作「富岳三十六景」を紹介。出口氏は、北斎の生涯や世界に影響を与え続けている作品を振り返りながら「探求心が強く、全ての人が絵を楽しめるような画工を目指していた。その志が世界に届き”ビッグウェーブ”を起こした」と話した。
さらに、出口氏が理事を務める志教育プロジェクトのうち、夢や志を書いた紙を持って撮影した写真でつくる「HOKUSAIモザイクアート」を挙げ、「江戸時代の浮世絵、戦後の漫画に続き、日本人の志から世界を変えられる」と締めくくった。
地域住民ら約20人が聴講。この日はお茶と和菓子の振る舞いもあった。
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津山朝日新聞社
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