津山西中学校の3年生が考えた「SDGs(持続可能な開発目標)」を達成するための企画の発表会が22日、同校(二宮)で行われた。7人がプレゼンテーション行い、市に考えを提案した。
行政職員を招いて行うのは初めて。同校では142人が、国連が掲げる地球規模の問題17項目の中から1つを選び、解決に向けたアイデアをまとめてクラスで発表をした。
この日は、代表に選ばれた7人が地球温暖化や男女差別、人間の多様性の尊重といった課題を挙げ、解決法を提示。画用紙に書いたグラフなどを利用してわかりやすく説明した。
「すべての人に健康と福祉を」をテーマに、介護職の人手不足問題を提起した平井未悠さんは「仕事が大変だという悪いイメージが広まっている。小中学生や高校生に仕事の良さを知ってもらうために説明会などを開く」と話した。「住み続けられるまちづくり」について過疎化問題を取り上げた河本康大朗君は「町をきれいにして印象を良くし、イベントを開いて特産物などを配り、魅力な町だとPRをすれば、人が集まる」と語った。
市職員は「着眼点がよい」「もう少し練って考えてみよう」などとアドバイスしたほか、意図を尋ねたり、市の施策を伝えたりした。
河本君は「興味を持ってもらえるように言葉選びや伝え方に力を入れたけど、勉強不足を感じることも。いろいろ学ぶ機会になってよかった」。環境生活課の前田浩貴主任は「考えをまとめるだけでなく、外部にむけて提案するのがすごい。この経験は大人になっても役立つと思う」と語った。
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市職員からアドバイスを受ける生徒