津山語り部の会・いろりばた(田村洋子代表)は11日、田邑保育園(下田邑)で、ピンマイクとスピーカーを使って岡山の民話などを語り、「とてもよく聞こえる」と園児と高齢者に喜ばれた。
コロナ禍で、3密を防ぐために視聴者と距離とって行っていたが、高齢者には声が届かないなどの支障があった。そこで、倉敷市のサンエイグループが取り組んでいるボランティア活動を応援する「サン基金」に応募をし、16万4000円相当の品が贈られた。
同会メンバーの田村さん(68)と牧原悦子さん(72)が訪れ、「ねこと南瓜(カボチャ)」や「十五夜」など季節に合わせた紙芝居や話などを披露。3~6歳の園児46人と地域の高齢者5人が参加し、愉快な話や怖い話にじっと耳を傾けて静かに聞いていた。繁定美月ちゃん(6)は「力持ちの鬼が出てくる『大工と八鬼』のお話がとても面白かった」とにっこり。
田村さんは「寄付のおかげで大変助かった。大きな声を出さなくても会場の隅々まで良く届いた。今後の活動にも積極的に使用したいと思います」と話した。
いろりばたは、市内の高齢者施設や学校などを巡り、岡山県の民話を中心に後世に語り継ぐ活動をしている。同保育園では、5年前から毎月1回訪れている。
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語りを聞く園児ら
津山語り部の会・いろりばた、田邑保育園(下田邑)で、ピンマイクとスピーカーを使って岡山の民話などを語る
- 2020年9月16日
- 歴史・文化