津山郷土博物館(岡山県津山市)のミニ企画展「お正月ー幸せを招く福の神ー」が山下の同館で開かれ、江戸時代に描かれた七福神など正月にまつわる絵が来館者の目を楽しませている。2023年1月15日まで。
津山藩お抱え絵師らの作品16点を展示。「江戸一目図屏風」を描いた鍬形蕙斎による「略画苑」は、円座を囲む七福神を生き生きとした筆遣いで表現。さらに、陽気に打ち出の小づちを振る「大黒図」(狩野洞学)やシカを連れる長寿の神「寿老人図」(狩野如水)などが並ぶ。
このほか、明治期以降の作で、商売繁盛の神々が華やかな商店広告や市出身の画家・庄野ヒカルさんの愛らしいウサギの色紙も目を引く。
林田の梅澤啓一さん(72)は「年代を感じる味わい深い作品が多い。蕙斎の七福神は縁起もよさそうで、家に飾りたくなった」と話した。
入館料は常設展と共通で、大人300円、65歳以上と高校・大学生200円、中学生以下無料。月曜、祝日の翌日は休館。午前9時〜午後5時。
問い合わせは、同館(☎0868-22-4567)。
津山郷土博物館のミニ企画展「お正月ー幸せを招く福の神ー」