ミニ企画展「世界の布Ⅲ」が山下の津山郷土博物館で開かれ、インドネシアの伝統的なろうけつ染め「バティック」が来場者の目を楽しませている。9月11日まで。
市文化功労者の三好基之さんが寄託したコレクションの中から、5点を3階の一室に展示。
ジャワ更紗とも呼ばれるバティックは、溶かした蝋(ろう)による防染を繰り返す工程で仕上げられ、細かい地模様と花模様の緻密な絵柄で半々を異なるデザインにした「パギ・ソレ形式」のカイン・パンジャン(腰巻き)が目を引く。
さらに鳥やチョウ、植物を涼しげな藍色で染めた作品、SLとプロペラ機をモチーフにした「文明開化模様」の作も並ぶ。
同館では「複雑な工程による精緻な模様や独特の形式を見て、インドネシアの伝統文化や生活の一端に思いをはせてもらえたら」としている。
午前9時〜午後5時(入館4時半まで)。月曜休館。
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インドネシア伝統のろうけつ染め「バティック」が並ぶ会場
津山郷土博物館 ミニ企画展「世界の布Ⅲ」
- 2022年8月9日
- イベント