津山市出身の画家でファッションデザイナーの庄野ヒカルさん (1907〜89) の回顧展が山下の津山郷土博物館で開かれ、多彩な表現方法で描かれた優しい色使いの絵画に来館者は心癒やされている。7月31日まで。
庄野さんは田町に生まれ、津山高等女学校 (現津山高等学校)、東京の女子美術学校日本画科 (現女子美大) に進学し、卒業後は絵画の制作に励むとともに、ファッションデザインも手がけ、1961年に第1回ピエール・カルダン賞を受賞。目ざましく活躍していたが、89年、81歳でこの世を去った。
ミニ展示では日本画や油彩画、スケッチ画など18点を展示。描かれた子どもたちはみな穏やかでほほえましいく「蓮華草 (れんげそう) と子ども」では野に咲く花を摘んで遊ぶ楽しそうな姿が。「パンジー」では美しい少女が誰かから贈られたのだろうか、そのうっとりした表情は観客側に背景を想像させる。
開館時間は午前9時~午後5時 (入館は4時半)。休館日は月曜日。祝日の場合は翌日、7月20日。
同館では「かわいらしいい子どもや花、色彩豊かな表現をぜひ感じてほしい」と話している。
入館料は、一般300円、65歳以上・高校・大学200円、小・中学生無料。
問い合わせは、同館 (☎㉒4567)。
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今は亡き画家と心を通わせる来館者
津山郷土博物館 庄野ヒカルさん 回顧展
- 2022年6月23日
- 芸術