津山食品地方卸売市場(津山口)で5日、初市が開かれ、6日ぶりの活気に包まれた。野菜は全般に昨年末から持ち直して例年並みの正月相場。一方、津山地方卸売市場の山一水産(戸島)によると、鮮魚は総体的に昨年並みの高値でスタートした。
津山中央青果では午前7時半から、仲買人や生産者代表ら約50人が参加して開市式。細場俊幸社長が「業界は依然としてコロナ禍の影響で厳しい状況にあるが、寅(とら)年にあやかって成長を願い、頑張っていこう」とあいさつした。
来賓の阿部俊子衆院議員、山本雅彦県議が祝辞、可児通介津山青果仲卸組合副組合長が3本締めをした後、せりが始まった。
ホウレンソウやミズナ、セリ、ハクサイ、ネギ、七草セットなど、初入荷した新鮮な地物野菜が、仲買人たちの威勢いい掛け声で次々にせり落された。入荷量は昨年より3割増しの約20㌧。
同青果では「軟弱野菜や重量野菜はほぼ例年並みの相場に持ち直した。イチゴは2割高」としている。
山一水産には、養殖のタイやハマチ、ブリなど昨年より3割ほど少ない約10㌧が入荷。養殖魚は3、4割高値だった昨年からの流れで推移し、近海で水揚げされたサワラも昨年並み。
「まだ漁が本格化しておらず、ほとんど揚がっていない魚種もある。週明けからは入荷量も増えてくるだろう」としている。
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初市の地物野菜をせり落とす仲買人たち=津山中央青果で
津山食品地方卸売市場 初市
- 2022年1月6日
- 食関連