津山食品地方卸売市場 初市

　津山食品地方卸売市場（津山口）で５日、初市が開かれ、６日ぶりの活気に包まれた。野菜は全般に昨年並みの正月相場。一方、津山地方卸売市場「山一水産」（戸島）によると、鮮魚は総体的に１割程度安値でスタートした。
　津山中央青果では午前７時半から、仲買人や生産者代表ら約60人が参加して開市式。細場俊幸社長が「コロナ禍の影響で厳しい状況が続いているが、丑（うし）年にあやかり、着実に頑張る中で光明を見出していこう」とあいさつした。
　来賓の阿部俊子衆院議員、山本雅彦県議が祝辞、藤田幸治津山園芸生産出荷組合長が３本締めをした後、せりが始まった。
　ホウレンソウやミズナ、セリ、ハクサイ、ネギ、七草セットなど、初入荷した新鮮な地物野菜が、仲買人たちの威勢いい掛け声で次々にせり落された。入荷量は昨年より５割増しの約15㌧。
　同青果では「キクナが１割安い程度で、あとの軟弱野菜や重量野菜もほぼ例年並みの相場に持ち直した」としている。
　山一水産には、養殖のタイやハマチを中心に、昨年並みの約15㌧が入荷。養殖魚は昨年からの流れで推移し、近海で水揚げされたサワラは２割高。
　「まだ漁が本格化しておらず、ほとんど揚がっていない魚種もある。寒波の状況にもよるが、週明けからは入荷量も増えてくるだろう」としている。
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初市の地物野菜をせり落とす仲買人たち＝津山中央青果で