岡山県津山市にある津山高専は、起業家精神を育むプログラムを始めた。学内に自由に使える工房を整備し、年内に10回程度の勉強会を開催。地域社会と連携し、スタートアップ人材育成に取り組む。17日には同高専OBの起業家を招いたキックオフイベントが開かれた。
文科省の高等専門学校スタートアップ教育環境整備事業を活用した。工房には3D金属プリンタや半導体センシングデバイス製造システムなどを設置。津山市、神戸大と連携して年間10回ほど、アントレプレナーシップ教育の講義やモノづくり企業との交流会・ワークショップなどを開く。
受講生は1〜5年生の有志35人。キックオフイベントでは岩佐健司校長が「新たな価値を創造し、高みを目指してほしい。広い世界で大きな夢を描いてください」とあいさつ。OBのSetouchi Startups共同代表パートナーで弁護士の山田邦明氏と、IRISデータラボ取締役・井上晋助氏がそれぞれ自身の体験について講演した。対談と質疑応答があり、学生たちと意見を交わした。
情報システム系4年の平田朋也さんは「参加を迷っていたが、先輩たちの話を聞いて、参加することにした。情報収集の場として生かしたい」と話していた。