津山高専(沼)で22日、地域住民らから提供された農作物を学生に無料で配布する「無料野菜市場」が行われた。10年前に美作大学で始まった取り組みで、両者の「SDGs(持続可能な開発目標)共同宣言」を踏まえて初めて企画した。
目標の一つ「つくる責任 つかう責任」に位置づけ、食品ロスの削減に貢献したいとしている。
構内の一角に設けたブースに、米や栗、ダイコン、ナス、ピーマンなど11種類が並んだ。アパートで1人暮らしをする学生や寮に住んでいる留学生ら約30人が取りに来て、ほしい野菜などをスタッフに伝えて袋に入れてもらった。
毎日自炊しているというベトナム人留学生のダンティ・トアさん(24)=先進科学系5年=は「買わなくて良いのは便利。次回もあれば来たい」と話していた。
共同宣言は2018年に実施。野菜などの無料配布は今後も行い、高専は2、3、8、9月以外の第3水曜日に学生生活係(☎248293)で、同大は随時学生課(☎227715)で市民らから提供を受け付ける。
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無料で配布された野菜などを受け取る津山高専の学生
津山高専の学生に農作物贈り支援
- 2020年10月27日
- 教育・保育・学校