高速・大容量通信規格「5G」を活用した教育や研究開発などを支援するため、津山高専内に設置された「津山市IoTラボ」(5G基地局)の記念イベントが8日、同校(沼)で開かれ、セミナーや最新技術の体験会などが行われた。
市やNTTドコモ、同高専などで構成する「市IoTラボ委員会」は産学官連携の拠点として、同ラボを高専内の図書館・総合情報センター1階のオープンスペースに設置。2月に式典を開催予定だったがコロナの影響で改めて開いた。
同高専の学生や教員、一般、ラボ委員会関係者ら約80人が参加。5GミニセミナーではNTTコミュニケーションズの重谷剛史さんが「5Gなどの先進技術と5Gが描く未来について」を演題に話をした。重谷さんは高画質映像によるコミュニケーションや遠隔作業支援、作業従事ロボットなど5Gの広がりにふれ「通信インフラ技術の進歩だけでなく産業基盤やさまざまなニーズへの適応により社会課題の解決や生活環境の改善など、新しい世界の実現に貢献する」と話した。
5Gを活用した機器の展示では、スポーツのライブ中継などに最適な小型軽量の高画質モバイルの中継装置、複数のセンサーとAIを搭載して高度な自律走行を実現したロボットなどが用意され、訪れた人たちが興味津々で体験していた。
この後、同高専の学生たちがアイデアを競い合う5Gアイデアソンも活発に行われた。
津山高専 「津山市IoTラボ」 最新技術体験会