津山高校(椿高下)の生徒が4日、アメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)の日本人研究者による研修をビデオ会議システムを使って受講し、学問を探究する大切さを学んだ。
文科省から理数教育を強化する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定されていることから企画された。本来なら同時期に現地で研修する予定だったが、新型コロナウイルス禍を受けて中止した。
渡航に向けて英会話を練習していた理数科、普通科の2年生14人が、東大を卒業後、MIT大学院で化学を専攻する吉永宏佑さんの講義を画面越しに受けた。物質などを感知する新しいセンサーの開発に向け、フッ素と蛍光を組み合わせる研究などに取り組んでいることを紹介。高校の先生との出会いで化学への関心を強め、英語の習得と最先端学問を両立するために海外留学を志したとし、「主体的に進みたい道を見つけ、努力した人だけが、チャンスをつかむことができる」とアドバイスを送った。
吉永さんへの質疑では、勉強した英語で博士課程終了後の進路などを尋ねていた。普通科の樋口凱斗さん(17)は「自分の英語が伝わって自信になった。同じ日本人として海外で研究する姿に憧れる」と話した。
SSHの指定期間は5年間で、同校は本年度で2期目の4年目を迎える。
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マサチューセッツ工科大学の日本人研究者の講義を受ける生徒
津山高校の生徒が4日、アメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)の日本人研究者による研修を受講
- 2021年3月5日
- 教育・保育・学校