津新魚町の市立図書館で、津山市出身の俳人・西東三鬼、生誕120年を記念した展示「三鬼と三郎」/岡山・津山市

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 岡山県津山市出身の俳人・西東三鬼(1900〜62)の生誕120年を記念した展示「三鬼と三郎」が、津山市立図書館で開かれている。三鬼の俳句と北園町の美術家・太田三郎さんの色鮮やかな写真240点が組合わさり、訪れた人の感性をゆさぶっている。28日まで。
 「捕虜の国の星座美し捕虜眠る」には雨粒が滴るクモの巣、「泥濘(でいねい)のつめたさ春の城ゆがむ」には霞(かすみ)がかった津山城が。津山、京都、台湾など太田さんが訪れ、撮影した日常の情景写真が三鬼の世界を見事に表現している。
 作品を鑑賞していた書家の山下虔華さん(60)=津山市=は「意味や発想の捉え方が難しい三鬼の俳句と太田さんの写真、お互いの持つ感性がジャンルを超えて融合し、すばらしい」と感心していた。
 太田さんは「句集や関連書籍を何度も読み返しながら照らし合わせて写真を選んだ。三鬼の芸術に対しての姿勢や読んだ人に投げかけようとしている世界観は自分と似ているものを感じる。なぜこのように組み合わせたのか、考えながら楽しんでもらいたい」と語った。
 また、展示作品のほかに、三鬼の句集や太田さんの作品集も閲覧できる。

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作品について語る太田さん


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