第36回「消防救助技術県大会」に出場する津山圏域消防組合隊員の激励会が20日、岡山県津山市林田の同組合本部で開かれた。選手たちは練習の成果を披露し、同僚、上司らに大会での活躍を誓った。
選抜された21~34歳の計28人がロープブリッジ渡過、ロープ応用登はん、ほふく救出、障害突破、ロープブリッジ救出で、県内消防本部の隊員たちとタイムを競う。
幹部職員ら約30人が見守る前で、各自、各グループが出場する種目を本番さながらの緊張感で実演。ロープブリッジ渡過では4人が水平に張られた20メートルのロープを素早く伝いながら往復した。3人が1組で行うほふく救出では1人が約10キロの空気ボンベを背負って訓練用トンネル(煙道)を抜け、要救助者役の隊員を運び込んだ。
西村直樹消防長は「訓練に励む姿に他の職員たちも感銘を受けた。今まで応援してくれた人たちのため、自分たちが情熱をかけてきた証として最高のパフォーマンスを発揮してほしい」と激励。出場者を代表して寺坂礼二消防士長(34)が「消防、救助の基本となる『安全、確実、迅速に』をモットーに訓練に臨んできた。支援、協力いただいた方々への感謝を胸に全力を尽くす」と決意を述べた。
大会は25日、岡山市の市消防教育訓練センターで開かれ、上位入賞すると中国大会(7月17日、同所開催)への切符を手にすることができる。