岡山県鏡野町の布施神社で、「輪抜け祭」に合わせて「夏のうちわ展」が開かれ、富地区に住む小学生たちがデザインした力作が参拝者の目を楽しませた。
同神社や地域の活性化につなげようと画家・廣山宏樹さん(38)=アートスペース天ノ屋代表=が企画。奥津小学校に通う2〜6年生8人が参加し、計25枚を制作した。
横約24センチ、縦34センチのうちわには、花火やスイカ、ヒマワリなど夏の季節にちなんだものや、海など涼感を感じるイラストが描かれており、境内を華やかに演出。また、県の重要無形民俗文化財に指定されている同神社の「お田植祭」の様子を墨で表現したのもあり、訪れた人たちは一点一点見つめて、「きれい」「すごい」などと誉めていた。
地域住民の池田賢子さん(68)は「とても上手に描かれていて、見ていて楽しい。昔よりも子どもたちの数は減ったが、それでも力を合わせて地域のために頑張ってくれているところが見られて、うれしく思う」と話していた。
うちわは、12日から月末まで「のとろ温泉天空の湯」や「お食事処のとろ館」でも展示する予定。