岡山県奈義町をロケ地とする映画『ナギノート』のクランクインを前に13日、奈義町現代美術館=同町豊沢=で記者発表が行われた。
本作は、美しい風景に恵まれた架空の町「ナギ」に暮らす彫刻家・寄子と、東京から訪れた建築家・友梨の二人の女性を通じ、自分らしい生き方について問いかける作品。
監督・脚本を務める深田晃司氏は、「8年前に奈義町を訪れ、その魅力に惹かれました。1年前から映画制作のために実際に住み、ゼロから脚本を作り上げたことが本作における挑戦の一つでした」「都市と田舎のどちらかが特別であるというメッセージを伝えたいのではなく、人生で何を選択し、生きていくべきかを考えてほしいです」と語った。
自転車で町を巡り、地元の人々と交流を重ねながら取材を行ってきた経緯についても触れ、「地元の皆さんが温かく迎えてくださったおかげで、スタッフもその優しさを感じながら制作を進めることができています。奈義町は映画作りがしやすい場所だと実感しています」と、制作環境の良さに触れた。
映画は今年9月末の完成を目指し、14日から撮影に入る。来秋には全国で劇場公開。同町では完成披露上演会も行う。フランスとシンガポールの会社と共同制作しており、海外でも上映予定。
主要キャストについては現時点では非公開。地域住民はエキストラとして参加する。

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