岡山県津山市上横野の横野滝でこのほど「滝開き」が行われ、新緑の山の中で行楽客が清涼感あふれる滝を眺めたり、付近で開かれたイベントなどを満喫したりして、祝日を過ごした。
新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに開催。二の滝前の竜神宮広場で神事があり、地元住民ら関係者約30人がシーズン中の安全を祈願。その後家族連れらが次々と訪れ、滝つぼに落ちる豪快な水の流れに目を向けていた。
子どもや孫を連れて帰省中の上田剛士さん(53)=総社市=は「ここに来るたびに懐かしさを覚える。思い出深い場所だ」。娘の川﨑佑美さん(31)は「父と一緒によく来ていたが、久々に見ると以前より水量が増してすごい迫力」と話していた。
また、食堂の「もみじ亭」がこの日から今年の営業を始め、名物のそうめん流しを楽しむ家族連れらの姿を見られた。11月末までの期間中、ゴールデンウイーク(1〜7日)と7、8月は原則無休で、そのほかは土、日、祝日の正午から午後3時まで開いており、諸事情により休業する場合もあるという。
津山の奥座敷として知られる横野滝は、標高550メートルに位置し、計三つの滝からなる。コロナ禍以前は秋までに約5万人が涼を求めて訪れていた。