「キャンドルファンタジーin湯原温泉」(湯原町旅館協同組合主催)が23日、岡山県真庭市湯原温泉の砂湯を中心に開かれ、626個のろうそくの明かりが露天風呂一帯を照らし、幻想的な風景を作り出した。
同イベントは2000年(ミレニアム)を記念して開かれ、人気を博したことから24年たった現在も恒例の催しとして続いている。この日は「ろ(6)てん(・)ぶ(2)ろ(6)」という語呂に合わせて用意されたろうそくが、砂湯の周りに並べられ、多くの観光客らがその美景を眺めて楽しんでいた。
また午後8時半には湯原ダムを背景に花火が上がり、イベントを盛り上げたほか、街では温かい飲み物や軽食を販売する屋台11軒が並び、好評だった。
来るのは2回目という倉敷市の中学1年生・横田慶治君(13)は「とってもきれいな景色。湯原は温泉も良いし、料理もおいしくてすてきな所だと思っている」とにっこり。母親の亜紀さん(48)は「家族のみんなが気に入っていて、来年も来てみようと思っている」と話していた。
湯原温泉は西日本有数の温泉地で、美作三湯の一つとしても知られる。1981(昭和56)年に暁教育図書出版がまとめた「全国露天風呂番付」で「西の横綱」に選ばれた。