「狂言体験授業」が12日、湯原小学校=岡山県真庭市久見=で開かれ、4〜6年生30人が古典芸能の奥深さにふれた。
狂言師の田賀屋夙生さんと息子の島田洋海さんが来校。田賀屋さんは600〜650年前の室町時代にできた狂言の歴史にふれ、「大道具を使わず、観客は想像して楽しむ」と説明した。続いて、柿を盗んで食べた山伏が持ち主にこらしめられる演目「柿山伏」を披露し、子どもたちの笑いを誘った。
この後、子どもたちは「はーっ、は、は、は」「へーっ、へ、へ、へ」といった笑い方や泣き方、立ち方やすり足での歩き方など、狂言独特の発声と所作を体験。「柿山伏」の一場面の山伏が柿の木に向かって石を投げる演技にも挑戦し、楽しみながら狂言の魅力を学んだ。
同体験授業は、子どもたちに本物の伝統芸能にふれてもらおうと、真庭市が開き、12月にかけて7小学校で行われる。