岡山県真庭市の湯原温泉にある旅館かじか荘で、湯桶(おけ)アートとオリジナルタオルを組み合わせた企画展が開かれている。ロビーに、宿の空間と調和する温かな作品が置かれ、訪れた人の目を和ませている。
手がけたのは、アートスペース天ノ屋主宰で「ミクサラー」として活動する廣山宏樹さん(41)。地域の伝統や風土を、タオルやTシャツなど身近なアイテムに落とし込む表現が特徴だ。今回はアクリル絵の具を使い、カジカガエルの足跡や水の波紋などをモチーフに、ポップで愛らしく描写。湯原の自然や生態系をイメージし、オオサンショウウオの姿も盛り込んでいる。
同展は、温泉街の魅力を「湯桶アート」で可視化する「OKEDOKORO(桶どころ)」シリーズの第1弾。タイトルは「Nesting Inn Kajika(生まれ、育ち、帰ってくる宿)」で、「また戻ってきたくなる場所に」という思いを込めた。廣山さんは「旅館の魅力を感じてもらい、温泉街を巡るきっかけになれば」と話す。展示は3月半ばまで。
