敬老の日に合わせて、伊原木隆太岡山県知事が18日、今年満100歳を迎えた岡山県久米郡久米南町の灰原泰子さん宅を訪問し、長寿を祝った。
老人週間(15~21日)事業の一環で約4年ぶりに実施。伊原木知事は灰原さんが約50年続けている川柳、戦禍に巻き込まれた青春時代などの話に耳を傾け、多年にわたり社会に尽くしてきた労をねぎらった。その後、「末長くお元気で」と表彰状と正絹で仕立てた白色のちゃんちゃんこを贈呈。灰原さんは「思いがけないものをいただき胸がいっぱいです」と礼を述べた。
川上町(現高梁市)で生まれた灰原さんは、34歳の時に久米南町で商店を営む末雄さんと再婚。長女1人と末雄さんの息子たち3人を育てあげ、孫8人、ひ孫5人に恵まれた。川柳では、弓削川柳社で磨いた才能を発揮し「西日本川柳大会」「全国誌上川柳大会」など数々の大会で入賞。手にした盾やトロフィーは200個を超えるという。
現在も日々創作に励んでおり、「心穏やかにしていると自然と言葉が浮かび上がる。私の青春は戦争ばかりでつらかった。いさかいを起こさず平和に生きていくのが一番だ」と話していた。