火の上を素足で歩く 火渡りの行 煩悩と厄を払い心身を清める伝統行事/岡山・津山市

祭事・神事・法要 火渡りに挑む参拝者=岡山県津山市で
火渡りに挑む参拝者=岡山県津山市で
         

 岡山県津山市下田邑の泉水寺で元日未明、火渡りの行が行われ、初詣の参拝者たちが護摩の残り火の上を素足で歩き、家内安全や無病息災などを祈願した。

 煩悩と厄を払い、心身を清めて新年を迎える行事として受け継がれている。霊泉「天平の泉」のくみ上げに続いて、妙見堂前で修験者がほら貝を吹き鳴らし、厳かに儀式を開始。午前1時前、たいまつで護摩壇に点火し、読経が響く中、護摩木が燃え盛る炎に次々とくべられた。

 安東法俊住職が大祇師を務め、赤々とくすぶる約3メートルの火床を初渡り。修験者の後を多くの参拝者が続き、気合を入れ、胸の前で手を合わせながら一歩ずつ踏みしめた。

 石川県から市内に帰省してきた北本逞真君(6)は「初めてだったけど火は全然熱くなかった。4月から小学生になるので勉強を頑張って100点を取りたい。夢はサッカー選手になること」と話していた。

火床の上を渡る修験者
火床の上を渡る修験者


>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG