岡山県津山市下田邑の泉水寺で元日未明、火渡りの行が行われ、初詣の参拝者たちが護摩の残り火の上を素足で歩き、家内安全や無病息災などを祈願した。
煩悩と厄を払い、心身を清めて新年を迎える行事として受け継がれている。霊泉「天平の泉」のくみ上げに続いて、妙見堂前で修験者がほら貝を吹き鳴らし、厳かに儀式を開始。午前1時前、たいまつで護摩壇に点火し、読経が響く中、護摩木が燃え盛る炎に次々とくべられた。
安東法俊住職が大祇師を務め、赤々とくすぶる約3メートルの火床を初渡り。修験者の後を多くの参拝者が続き、気合を入れ、胸の前で手を合わせながら一歩ずつ踏みしめた。
石川県から市内に帰省してきた北本逞真君(6)は「初めてだったけど火は全然熱くなかった。4月から小学生になるので勉強を頑張って100点を取りたい。夢はサッカー選手になること」と話していた。