岡山県津山圏域消防組合管内で、あぜ焼きなど火入れによる火災が急増している。7月末から連日発生しており、猛暑と少雨による乾燥状態が火災の拡大を助長。同組合は火の取り扱いへの注意を強く呼びかけている。
同組合によると、7月の火災発生件数は建物を含めて計15件(前年3件)で、7月としては過去10年間で最多という。そのうち、あぜ焼きやごみ焼きなどによる火災は7月末を中心に11件続発し、前年0件から大幅に増加。8月に入っても4日までに5件続き、予断を許さない状況だ。
津山管内では40度に迫る記録的な猛暑と雨が降らない日が長期間続いているため、乾燥状態が進む。刈って放置していた雑草に火をつけると、想像以上に燃え広がるケースが相次いでいるという。
同組合は「火入れをする際には必ず最寄りの消防署へ届け出るとともに、消火準備や複数で実施すること、風の強い日や空気が乾燥している時は行わないことが重要」とした上で「夏場は雑草の処理は大変とは思うが、安易に火をつけて処理せず、今一度、家庭や地域で処理方法を検討してほしい」としている。
またお盆前には墓掃除で草を焼いたり、ごみを燃やしたりして起きる火災が増える傾向にあるため、注意を呼びかけている。