30 津山圏域消防組合は、2022年に管内で発生した火災の概況をまとめた。発生件数は119件で、昨年の79件よりも40件増え、コロナ禍以前の状況にもどりつつある。負傷者は12人(前年11人)で、死者数は前年と同じく1人だった。
種別では、建物52件(同31件)、林野13(同10件)、ごみなどその他が46件(同30件)、車両は8件(同増減なし)で、全体的に昨年よりも増加傾向にある。主な出火の原因は「たき火・火入れ」が最も多く36件(同23件)。その次に「炉・かまど」4件(同2件)、「たばこ」4件(同1件)、「電灯・電話などの配線」4件(同0件)と続く。このほか「火遊び」3件(同2件)、「溶接、熔断機・火花による事故」1件(同0件)などが増えている。
市町村別では、津山市が73件(同45件)、鏡野町12件(同10件)、勝央町8件(同4件)、奈義町6件(同2件)、久米南9件(同4件)、美咲町11件(同14件)。
増加した原因の一つとして同組合の予防課は、新型コロナウイルスまん延防止による制限がなくなり、人々の動きが活発になったことを挙げている。「家を空ける時間が長くなり、発見に遅れて火を消し止められなかったケースがある」と指摘。建物の中では、ストーブやガスコンロといった火の元のほかに、漏電にも気をつけるように呼びかけている。
また、11月は枯れ葉の処理、3月は害虫駆除などの理由で野焼きを始める地域もあり、火が家屋や木々に燃え移って火事になる場合も多いという。「実施する場合は、消火準備と消防署への届け出は忘れずに。特に風が強い日、空気が乾燥している日はやめるように」と今後も注意喚起していくとしている。
火災発生40件増(前年比)の119件 コロナ制限なし影響
- 2023年1月19日
- 暮らし