津山中央病院=岡山県津山市=は11日、石川県内の能登半島地震被災地に医師ら6人のDMAT(災害派遣医療チーム)を派遣した。能登総合病院(七尾市)を拠点に17日まで、被害が深刻な能登地方の避難施設などで医療支援活動にあたる。
災害拠点病院として厚生労働省と県の要請に応じ、DMATメンバーは前山博輝救命救急センター長ら医師3人と看護師、薬剤師、理学療法士。
同病院での出発式で、林同輔病院長が「道路状況が悪く、余震が続いている中、自身の身も守りつつ、被災者に寄り添ってしっかりと活動してきてほしい」と激励。
前山センター長は「これから七尾市を目指し、能登地方で1週間、一人でも多くの方々の助けになるよう頑張ってきたい。現地に配属された他の医療チームと連携し、被災者の体調維持や回復に努める」と述べた。
DMATは、大規模災害などの現場で急性期(48時間以内)から活動できる機動性を持つ、専門的な訓練を受けた医療チーム。災害拠点病院に指定された県内12医療機関のうち今回、津山中央病院を含めて計6チームが被災地入りしている。