「毘沙門天柴灯(さいとう)大護摩供」がきょう(2日)、岡山県津山市西寺町の愛染寺であり、参拝者が進学成就や商売繁盛、厄除けなどを祈願した。
本堂での大般若経転読に続き、豊福晃正住職を導師に護摩供養を行った。射手の山伏が四方、中央、鬼門に弓矢を放つ「法弓の作法」で邪気を追い払った後、護摩壇に点火。僧侶たちの読経が響く中、炎を上げる護摩壇に願いごとが書かれた護摩木が次々と投げ入れられると、参拝者たちはそっと手を合わせていた。
同所から友人と訪れていた赤木誠子さん(81)は「毎年足を運ばせてもらっているが、心が清められる。今年も元気に過ごせるようお願いした」とにっこり。
また甘酒の振る舞いや津山鶴丸太鼓の奉納、当日限定の御朱印などもあり、参拝客に喜ばれた。
「毘沙門天」は戦勝祈願や現世利益をもたらす財宝、福徳の神とされる。