元旦にあわせて岡山県津山市山北の津山城(鶴山公園)で、初日の出を見るイベントが開かれた。今年は過去最多となる約600人が訪れ、煌々(こうこう)と輝くご来光を拝み、新年の幕開けを祝った。
2014年から続く津山市観光協会主催の催しで、今年で11回目。午前6時の開門と同時に鶴山館前に次々と人が集まり、だんだんと明るくなる山際を見つめて静かに夜明けを待っていた。午前7時20分ごろに澄みわたった空にオレンジ色の太陽がゆっくりと姿を現すと、「出てきた」「きれい」などと歓声が沸き上がり、手にしているスマートフォンで撮影する人や新たな年を迎えたことを喜ぶ人たちで周囲は熱気にあふれた。
初めて津山城で初日の出を見たという北小3年生の玉田桜太郎君(8)は「とてもきれいで、心がすっきりした。今年も頑張ろうという気持ちになった」。母親の明子さん(43)は「天候に恵まれ、心地よくスタートがきれたように感じる。良い一年になるようにと願う」と話していた。
会場では甘酒がふるまわれたほか、ぜんざいやコーヒーの販売もあり、寒さの中、温かい飲み物や食事をおいしそうに堪能する人たちの姿も見られた。