熱中症対策にも 犬用「甘酒キューブ」 犬も飼い主も笑顔に/岡山・勝央町

経済・産業 甘酒キューブを手にするこずえさん(左)と、妙子さん=岡山県勝央町で
甘酒キューブを手にするこずえさん(左)と、妙子さん=岡山県勝央町で
         

 「犬も飼い主も笑顔になれる甘酒を」――そんな思いから生まれたユニークなおやつが、ペット愛好家の注目を集めている。岡山県勝央町の「すいかFARM姉妹店」が手がける犬用「甘酒キューブ」だ。「熱中症対策にもどうぞ」とPR。

 材料は、できたての生麹、県産米、中国山地の天然水のみ。ノンアルコールで無添加・無着色、砂糖も不使用の体にやさしい甘酒を冷凍キューブに仕上げた。手軽に与えられ、栄養も満点だ。

 代表の岸本こずえさん(52)と、広報担当の妹・妙子さん(48)が切り盛り。こずえさんが手作り甘酒で、TVディレクターとして多忙を極めていた妙子さんの体調を気遣ったことがきっかけ。妙子さんが甘いものが苦手だったため、こっそり愛犬に与えたところ、毛並みや毛艶に変化が。これを機に「犬にも腸活が大切」と実感し、3年かけて商品化。2023年からネット販売を始めた。

 製造は、上級麹士の資格を持つこずえさんが担当。発酵の加減や麹の配合には職人技が光る。冷凍しても善玉菌が生きたまま届くのも魅力だ。

 使用する野菜や果物は自家栽培または県内農家からの直送。プレーンのほか、白桃など岡山ならではの季節限定フレーバーも人気。利用者からは「毛がサラサラになった」「夏バテが減った」「皮膚の調子がよくなった」など喜びの声が寄せられている。

 価格はプレーン(8キューブ)税込880円、白桃1120円、スイカ1100円など。実をいうと、岸本姉妹はともになぎなた日本一の経験者。「どうせやるなら日本一」と声をそろえ、こずえさんは「病気や高齢のわんちゃんにも届けたい」、妙子さんは「人も犬も家族一緒に楽しめる甘酒を」と笑顔を見せた。

犬も笑う甘酒キューブ
犬も笑う甘酒キューブ


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