特別展「津山市友好交流都市出雲市・諫早市三市交流展」の記念講演会(津山市主催)が山下の津山圏域雇用労働センターで開かれ、参加者は出雲市(島根県)と諫早市(長崎県)の歴史について理解を深めた。
市民ら約40人が参加。「出雲弥生の森博物館」の花谷浩館長と「諫早市美術・歴史館」の専門員の大島大輔さんが講師を務め、それぞれ「出雲の魅力―それを歴史から探る」「佐賀藩諫早領と長崎警備」をテーマに話した。
そのうち、花谷館長の講演では、プロジェクターで出雲市にある西谷墳墓群や上塩冶築山古墳、今市大念寺古墳などを紹介。弥生時代は鉄資源の輸入が行われ、当時の中国や朝鮮半島との外交が盛んであったことなど、出土品から推測した弥生から飛鳥時代までの地域の社会情勢を説明した。「飛鳥時代には当時の中国を手本にして律令国家に変わったように、出雲の国の歴史は外国との関わりが影響している」などと述べた。
また、千手観音菩薩と薬師如来の両本尊を祭り、出雲大社と深い関係にある鰐淵寺(がくえんじ)も紹介。参加者は興味深そうに話を聞いていた。
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花谷館長の講演を聞く参加者