特別展「津山藩士・飯塚竹斎とゆかりの画人―絵を描いた武士たち」

芸術
         

 特別展「津山藩士・飯塚竹斎とゆかりの画人―絵を描いた武士たち」が山下の津山郷土博物館で開かれ、飯塚竹斎(1796―1861)らの画業に来場者が見入っている。11月21日まで。
 廣瀬臺山に師事して才能を開花させ、御用絵師並みに藩の画業を仰せつかった竹斎の作品を中心に収蔵品、個人所有の35点を展示。
 竹斎は繊細さと大胆さを併せ持つ画風で、円熟期の大作「水墨山水図」をはじめ「富士越龍図」「寒山拾得図」「双鶴伴雛図」など、淡墨による幽すいな表現や生き生きとした描線に秀でた才がにじむ。
 臺山の作では、細密な筆遣いの「江村烟雨図」、竹斎門下とされる塘雲田の「花卉図袋戸」、国島半研の「菊に蝶図」、竹斎の影響を受けとされる津山藩御用絵師・狩野如林の「毘沙門天図」、長男・飯塚竹庵の「墨竹図」も並ぶ。
 小郷利幸館長は「臺山の影響の強い初期から独自の画風に至る竹斎、彼の影響を受けた画人らの多彩な作をこの機に見てほしい」としている。
 11月7日には同展の記念講演会が同所の津山圏域雇用労働センターで開かれ、学芸員ら3人が竹斎などをテーマに話す。
 問い合わせは、同館(℡22ー4567)。

飯塚竹斎の作品に見入る来場者


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