特殊詐欺を未然に防いだとして、岡山県津山署と同署管内防犯連合会は20日、同県津山市にあるローソン津山加茂町店(藤原康洋オーナー)と店員の村上幸子さん(43)に感謝状を贈り、功績をたたえた。
同署によると、村上さんは8月28日、店を訪れた市内の80代男性から「当選金3億円送金」と書かれたメモ用紙や犯人から送られたメールの内容を見せられ、「手続きを教えてくれ」などと言われたことから不審に思い、特殊詐欺と判断。110番通報し、被害を防止した。
同署で行われた贈呈式で、入江一男署長が「業務上の適切な対応で事件を未然に防ぎ、他の模範」と述べ、感謝状を手渡した。藤原オーナー(43)は「今後も管轄している店舗も含めて指導を徹底したい」。村上さんは「来店客がだまされなくてよかった。コンビニ店員として誇りに思う」と話していた。
同署によると、管内の特殊詐欺被害の認知件数と被害額は、昨年が8件1230万円だったが、今年は8月末時点で7件約2100万円と大幅に増えている。