特殊詐欺を未然に防いだとして、岡山県津山警察署と同署管内防犯連合会は8日、同県津山市のセブンイレブン津山国分寺店(歴舎美咲オーナー)と店員の妹尾美香さん(51)に感謝状を贈り、功績をたたえた。
同署などによると、妹尾さんは7月22日午後1時ごろ、来店した市内の60代女性が「マイクロソフトのカードはこれでいいか」と電子マネーについて尋ねてきたことをきっかけに特殊詐欺を疑い、購入をやめるよう説得。警察に通報するなどして被害を防いだ。
女性は、「ウイルスに感染しています」とのメッセージとともにパソコン画面に表示された番号に電話をかけ、犯人から「メンテナンス費用として1万5000円分のカードを買うように」と指示されていたという。
同店で贈呈式があり、植田昌嗣生活安全課長が感謝状を手渡した。妹尾さんは「これからも情報共有しながら、お客さんに声かけをしていきたい」と決意を新たにしていた。
今年の管内の特殊詐欺の認知件数(6月末現在)は、昨年同期比2件減の5件。被害額は約2030万円にのぼり、昨年同期の約790万円、昨年1年間の約1250万円を大きく上回っている。