特殊詐欺被害を防止しようと、岡山県美咲警察署は久米郡仏教会と連携し、お盆の棚経の際に住職が檀家に啓発チラシを手渡す取り組みを今年も始めた。
管内に32カ所ある同会の寺院にチラシ(5500枚)を配り、各住職が棚経で各檀家を訪ねた際に被害防止への呼びかけを行うもの。2020年度に始まり、4年目。
9日には同県美咲町の興禅寺の芝原秀法住職が近くの檀家宅を訪問。会話を録音する警告を発する防犯機能付き電話の導入や、留守番電話機能の活用を呼びかけるチラシを手渡し、「自宅の固定電話に犯人が電話をかけてくることが特殊詐欺被害の入り口になっている。対策をお願いします」と注意を促した。
受け取った住人は「知らない人からの電話に出ないよう気をつけ、家族や周りの友人たちにも伝えたい」と話していた。