岡山県倉敷市の画家・児玉知己さん(39)の作品展「COSMOS」が岡山県勝田郡奈義町豊沢の町現代美術館で開かれ、生命エネルギーを感じさせる鮮烈なアクリル画が来場者の目を引いている。7月10日まで。
2011年に県新進美術家育成「I氏賞」で大賞、18年には「アクリルガッシュビエンナーレ」で佳作を受賞するなど高評価されている制作の中から、県北初個展に27点を出展。
タイトル名でもある大作「cosmos」は、小さな植物を思わせるモチーフが繊細なタッチで極彩色に描かれ、からみ合うようにキャンバスを埋め尽くすそれらが強烈なインパクトを放つ。
一方、淡い色調で規則性のある「beach combing」は花壇を眺めているかのよう。さらに「balance of colers」は大胆な色の交わりがデザイン的で、その一部を座面にあしらった椅子も並ぶ。
神奈川県横浜市の大学生・岩本瑞樹歩さん(23)は「繁茂した植物が絵からはみ出してくるようなパワーを感じる大作、テキスタイルのデザインにも向くビジュアルな作品もあり、これまで見たことのない新鮮な画風」と話していた。
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アクリル画の大作に見入る来場者
現代美術館 倉敷市の画家・児玉知己さん「COSMOS」作品展