生活に困る学生、若者に食料支援を行う日本民生青年同盟岡山県委員会(岡山民青)のプロジェクト「きぼう市」が15日、岡山県津山市山北の昭和公園(沼第五公園)で開かれ、多くの学生たちが物資を受け取り喜んだ。
2022年のコロナ禍による社会的混乱の中で始まった企画で、現在は物価高騰などの影響で生活の維持と勉学との両立に苦しむ学生らを手助けしようと年に2回実施している。この日は岡山民青に協力する津山きぼう市実行委のスタッフも加わって配給を実施。
資格取得のために勉強に励んでいる大学4年生の女性(22)は「アルバイトでの収入と親の仕送りで頑張っている状態で、少しでも生活に余裕が欲しかった。支援はとてもありがたい」と話していた。
この後岡山民青メンバーたちは、アンケートによる学生の実態調査を実施。一人一人から苦労や悩み、要望などを聞き取った。アンケートの結果をまとめて行政への支援要請につなげるという。岡山民青の委員長(27)は「社会的混乱で起こった理不尽な出来事、不幸を自己の責任として背負わずに声をあげていってほしい。自分たちの声で社会が変わることもある。希望を持ってくれたら」と語っていた。
