幾田スミ子さん(65)=近長=による日本画の初個展が田町のまちの駅・城西浪漫館で開かれ、「令和・おとこのきもの姿」をテーマにした意欲作が来場者の目を楽しませている。11月1日まで。
日本画家・居森幸子さん(勝央町植月北)に師事し、15年前から制作を続ける幾田さんが和紙に岩絵の具や水干絵の具、色鉛筆などを組み合わせて描いた7点を出展。
着流し姿の男性モデルをモチーフに、富士山や帆船、アンモナイトといった絵柄をあしらった斬新なデザインの着物を淡い色遣いで表現している。それぞれ人物のリアルな描写、帯に差した花、シューズといった着こなしの現代感覚も相まって独自の作風。
「着物の発想、人物も描き方もセンスがよく、レベルの高い作品だと思う」と国分寺の主婦(50)。
幾田さんは「伝統にとらわれず、現代的なおしゃれをイメージし、自由な感覚で描いてみた」と話している。
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おとこの着物姿をテーマにした作品に見入る来場者
田町のまちの駅・城西浪漫館で、幾田スミ子さん(65)による日本画の初個展