第25回「勝山のお雛まつり」=同まつり実行委主催=が岡山県真庭市勝山の町並み保存地区を中心に開かれている。約1キロの通りの民家や商家などで愛らしいひな人形が飾られ、訪れた人の目を楽しませている。6日まで。
同地区内約150軒が参加。軒先や室内に江戸時代から代々受け継がれたのをはじめ、豪華な段飾り、工夫をこらした創作びななどを並べている。観光客たちは情緒あふれる街なみを散策しながら写真に収めたり愛でたりしている。
このうち牧野石材店(同)では、牧野博子さん(55)が義母から引き継いだコレクション約40体を展示。明治初期から伝わる内裏びなの周りには季節の花や鮮やか着物などが添えられ、絢爛(けんらん)たる雰囲気を作っている。「町のみなさんが大切にしてきた人形を披露する大切な”晴れ舞台”。ぜひ見てほしい」とPRしている。
毎年来ているという同市上水田の堀尾美惠子さん(84)は「どのひな人形も個性があり見ていて飽きない」。夫の武雄さん(85)はカメラを片手に「祭りは勝山の早春の風物詩。撮影が楽しい」と話していた。