岡山県の津山圏域消防組合(消防本部・津山市)の野球部が、第74回全国官公庁野球連盟岡山県支部大会で4年ぶりの優勝を果たし、全国へ9回目の切符を手にした。「目指すは岡山県北から日本一」―。8月20日に東京で開幕する同連盟第74回中央大会へ向け、闘志を燃やしている。
県支部大会は5月に岡山市で10チームによるトーナメント戦があり、昨年決勝で敗北を喫している岡山市役所と激突。序盤は押されていたが、3人の投手で岡山の強力打線をしのぎ、4―1で勝利した。「去年岡山市役所と決勝で延長12回サヨナラ負けしていたので、うれしかった。これで自信を持って全国へ行ける」と西村圭太主将(28)は話す。
部員は25人で、現在は今月24、25日に倉敷市で開催される天皇賜杯第78回全日本軟式野球大会岡山県大会での優勝を目標に練習に励んでいる。出口佳裕監督(30)は「若手の勢いとベテランの安定感がうまく融合し、試合を重ねるごとに強くなっている」と語る。
出口監督は同連盟中央大会について「職業柄、大規模な災害発生時に全国の被災地へ出動する。そういった意味でも全国の各行政機関と顔の見える関係を築く良いチャンス」と話す。2人は「家族をはじめ、職場の仲間、応援してくださる全ての人たちへの感謝の気持ちを胸に精いっぱい頑張りたい」と必勝を期した。