津山、美作市、鏡野、奈義町議会の議長は18日、岡山県北地域でツキノワグマの出没が相次ぎ、人がクマに襲われる危険性が高まっているとし、人身被害の防止と対策強化を伊原木隆太知事に求める要望書を県美作県民局に提出した。
要望書は議長4人の連名でシカやイノシシ用のワナにかかったクマを山に返さず駆除できるよう明確な基準を設けることなどを求めている。
中島完一津山市議会議長ら3人が津山市山下の同局を訪れ原田昌樹局長に手渡した。中島議長は「身の危険を感じているという声が非常に多く錯誤捕獲した個体でも殺処分や駆除ができるよう具体的な基準を示してほしい」とし原田局長は「市町村と連携して対策を取りたい」と述べた。
県によると、県内の2024年度出没件数は11月末時点で132件(昨年度119件)。錯誤捕獲は放獣が原則だが、人里に繰り返し出没するなど有害性が認められる場合は自治体の判断で殺処分可能としている。