県がまとめた9月の県内主要観光施設30カ所の利用者調査

経済・産業
         

 岡山県がまとめた9月の県内主要観光施設30カ所の利用者調査によると、全体では48万9891人と前年同月比11・7%減で、コロナ禍による落ち込みは4カ月連続で縮小。特に美作県民局エリアの客足は同19・1%増と昨年を大きく上回っているが、先月から県北で新型コロナウイルスの感染が拡大し、今後の動向が不安視されている。
 3県民局(備前、備中、美作)管内ごとに月別利用者数を集計し、美作県民局エリアの10施設は計18万7957人。このうちノースヴィレッジ(勝央町)が前年同月比47・9%増の3万8255人、津山城(山下)同39・1%増の6646人、蒜山ジャージーランド(真庭市)同33・4%増の1万8135人など、3密を回避できる屋外施設の伸び幅が際立っている。
 ノースビレッジでは「シルバーウイークの4日間だけで約2万人が来場し、ファミリーを中心に食事や体験教室なども集客が回復した。しかし、先月のクラスター(感染者集団)発生以降、県南からの団体客のキャンセルが相次ぎ、県北が敬遠されている様子」と話す。
 備前県民局エリアの10施設は、岡山城(岡山市)や後楽園(同)の集客が戻らず、11万9354人、前年同月比25・1%減と伸び悩み、備中県民局エリアも18万2580人、同23・1%減だった。
 同時に調査しているホテルや旅館の利用状況では、任意に選んだ50施設のうち回答が得られ39施設の宿泊者数が前年同月比26%減と8月(同45・2%減)より回復。
 県観光課では「国のGoToトラベルも追い風になったとみられ、コロナ禍前にインバウンドが多かった県南に比べて県北は回復が顕著。先行きが不透明だが、今後も状況に応じた施策を検討していく」としている。


>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG