県タクシー協会、飲食店からの宅配事業を開始/岡山・津山市

経済・産業
         

 新型コロナウイルス感染症が地域経済に深刻な影響を与える中、県タクシー協会に加盟する岡山県津山市内のタクシー事業者全12事業者は30日から、飲食店からの宅配を開始した。店から3キロ以内に配達し、5月13日(延長の可能性あり)まで行う。
 市内タクシー業界は売り上げが通常の8〜9割減と大変厳しい状況になっているが、同様に厳しい飲食店業界の始めた持ち帰り商品などをつやま産業支援センターがSNSで同日から紹介する「♯津山エール飯」の事業に賛同。国の一部規制緩和などもあり同協会津山支部が連携できないかと考え、乗務員の技術や空車の解消など双方の需要を補完できるとして、事業実施を呼びかけた。
 利用者は、飲食店に好きな注文を行い、飲食店から配達依頼を受けたタクシー事業者が利用者に届ける。料金は品物到着時に利用者が代金と配送料200円を運転手に支払う。飲食店は運転手から配送料300円を差し引いた金額を受け取る。
 28日には下山武紀支部長らが津山市山北の市役所で会見。下山支部長は「地域をよく知った乗務員が宅配を行うことで、より迅速にきめ細かにお届けできる。エール飯の事業に賛同し、業界同士が手を取り合って、コロナを乗り越えていきたい」としている。
 参加事業者は次の通り。
 津山タクシー、平和タクシー津山、有本観光バス津山営業所、立石タクシー、勝田交通、加茂タクシー、有本交通、院庄タクシー、さくらタクシー、鏡野観光院庄営業所、大崎交通、津山交通
写真
会見する下山支部長(右)ら


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