県は2日、米に黒い斑点が出る害を及ぼすカメムシ類の大量発生が懸念されるとして、県内全域に病害虫発生予察注意報を出した。「斑点米カメムシ類」に関する注意報は5年ぶりで、早目の防除を呼びかけている。
発生が増えているのは主にアカスジカスミカメ(体長5〜6㌢)で、飛来して成長中の稲穂の養分を吸い取る。今月に県農業研究所(赤磐市)が実施した定期調査で予察灯による誘殺数が1163匹と平年の約3倍、真庭地域では約7倍に上り、いずれも過去10年間で最多という。
6月下旬以降の高温少雨が要因と見られ、県農産課は「稲穂が出そろった時期の農薬散布、えさとなるイネ科の雑草を出穂の2週間前までに刈り取るのも有効」としている。
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アカスジカスミカメ
県内全域「斑点米カメムシ類」病害虫発生予察注意報