県内初 鏡野町とロッテ連携協定を締結 歯と口の健康づくり推進に/岡山・鏡野町

行政・公共 協定書を手にする瀬島町長と川又岡山支店長(右)=岡山県鏡野町で
協定書を手にする瀬島町長と川又岡山支店長(右)=岡山県鏡野町で
         

 岡山県苫田郡鏡野町(瀬島栄史町長)と東京都に本社を置く大手菓子メーカー・ロッテ(中島英樹社長)は10日、全国で23例目、県内では初となる住民の歯と口の健康づくり推進に向けた連携協定を締結した。

 同社は2019年から、食べ物をかみ砕いて飲み込むといった口腔(こうくう)機能が低下する「オーラルフレイル(口腔虚弱)」対策や口の中の衛生管理などを目的に全国の自治体や医師会などと連携してガムを活用した健康増進や住民の意識向上を図っている。

 協定内容は▽妊娠期から高齢期までのライフステージに対応した歯と口の健康推進▽口腔機能低下の予防に関する知識の普及啓発▽子どもの健全な口腔機能の発育▽災害時に物資提供―など。今後は「フーセンガムを使って子どもたちの口腔機能を向上させるトレーニングの実施」、「講座や啓発の場で活用できるキシリトールガムの提供」、「災害時に菓子やオーラルケアに役立つガムなどの備蓄品を被災地に送る」といった協力を行う。

 締結式が鏡野町竹田の町役場危機管理センターで行われ、関係者10人が出席。協定書に書かれた中島社長の署名と調印を確認した瀬島町長は「口腔機能の低下は認知機能低下にもつながるとも言われる。御社が培った知見を鏡野町の取り組みに生かし、幼い子どもから高齢者まで口と歯の健康を意識してもらえるようにしたい」とあいさつ。ロッテ岡山支店の川又令支店長が「これまで蓄積したノウハウを生かして町民のみなさまに貢献したいと思っている」と話した。

 今回の協定は、町が2013年に「健康づくり条例」を制定し、町民の健康の保持や増進、寿命の延伸に取り組む中、23年に虫歯を防ぐ効果が期待できる天然甘味料・キシリトールを活用したロッテの啓発プロジェクトに参加した縁で決まった。同プロジェクトでは町内の保育園・こども園・幼稚園にキシリトールラムネを提供し、虫歯予防に関連した正しい知識を教えるなどして、園児たちの歯の健康維持に取り組んでいる。

あいさつする川又岡山支店長
あいさつする川又岡山支店長


>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG