美咲署は3日、トイプードルとして県内で初めて県警の警察嘱託犬になった「ハンナ」(雌、6歳)を、署独自の「特別防犯対策犬」に任命した。一緒に暮らすラブラドルレトリバーの警察嘱託犬「ハーシー」(雄、6歳)にも委嘱状を交付。安全・安心なまちづくりへ、防犯・事故防止などの広報行事や通学路の見守りといった活動に参加する。
2匹は嘱託犬指導者・井上暢恵さん(46)=美咲町打穴中=が飼育。ハンナは体高23?で、くりっとした瞳が愛らしく、「もともとは警察犬にする気ではなかった」という。2年ほど前、ハーシーの指導の際、遊びのつもりで訓練を試したところ正解を選び、そのまま練習を重ねてきた。初めて挑戦した昨年11月の審査会で合格を果たし、■鼻の捜査官■となった。
打穴中の同署で行われた委嘱式には、制服を着用したかわいらしい姿のハンナとハーシーが出席。同署管内防犯連合会長の青野高陽美咲町長と青木誠署長が「心強く頼りになる。犯人、行方不明者の捜索とともに、防犯活動、事故防止活動にあたり、その様子をみなさんに見てもらうことで防犯意識が高まれば」とあいさつし、委嘱状を交付した。期間はこの日から2023年12月31日まで。
井上さんは「2匹の能力を生かし、小学校の登下校の見守りや防犯活動などを通じて、地域のみなさんの役に立っていきたい」と話していた。
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美咲著の特別防犯対策犬に委嘱されたトイプードルのハンナとラブラドルレトリバーのハーシー